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2006年6月16日 (金)

水伝と生物学的元素転換の夢の?コラボレーション、そして農業への応用

事象の地平線ブログより。

 阪大のながぴいさんからの情報。
 日本物理学会2006年秋季大会(9月20日(水)―23日(土)、奈良女子大学)で以下のような発表があるらしい。

言葉が水の氷結状態と水中元素濃度に及ぼす影響
(九大院工)高尾征治・○川添淳一・(アイエイチエム)江本勝・
(ホワイトマックス)増本勝久・(IHMテック)里中耕也・(サロンドジャン)石田静子
<申し込み要旨>江本は独自の水の氷結技術を開発し、水の氷結状態が言葉の影響を受けて多様に変化することを示した。ここでは、それに対応して水中に微量含まれる元素濃度がどのように変わるかを調べてみた。その結果、「ありがとう」、「ばかやろう」の日本語だけでなく「Thank you」,「You fool」の英語でもカルシウム元素が同じパターンで変化することがわかった。

 秋は分科会で、物性関係の会場は千葉大のはずだが、彼らは実験核物理で登録したらしい。まあ、日本物理学会といえば、その昔、清家新一氏がUFOの飛行原理について発表したこともある由緒正しいwトコロなので、今更何が発表されたって驚かないが……。しかし、水の結晶成長なのに何故物性ではなく核物理?と思ったのだけど、「水中に微量含まれる元素濃度」が変わるという主張なら、元素変換だから核反応か……orz。彼らはどうやら『ありがとう』の声かけ実験で、核反応を引き起こす境地に到達したらしい。常温核融合の斜め上を行ってるな^^;)。

こちらでも取り上げられているが、高尾征治ってのはししゃ科も会の代表である。米法人「国際地球環境大学」教授でもあるようだ。国際地球環境大学については山本弘の記述を参照のこと。ししゃ科も会の主たる研究内容は腸内造血説元素転換。どうやら腸内造血説は千島喜久男の、元素転換はケルブランの流れをくむようだ。今回はその元素転換と水伝が合体したような発表なのだろう。

なんでこんなこと知っているかというと、話は4年ほど前に遡る。当時Yahoo!掲示板には無施肥農法を提唱しているA_modokiなる人物がいた。一口で言うと、肥料を与えなくても通常通り作物が生育するというもの。少し考えればわかることだが、初めのうちは無肥料でも蓄積していた養分で作物はそこそことれることはあるにしても、その土地の養分は作物として持ち出されるからいずれ養分は枯渇する。つまり施肥以外での養分の流入が多量に見込めるような特別な条件でないと、無施肥農法は成立しない。そのあたりをツッコんだところ、「理論よりもまずは実践」とかいうありがちな逃げをうった。その他にも酸化腐敗菌やら還元発酵菌やらトンデモキーワードが噴出してきたわけだが、その中に腸内造血説なるものが登場し、そのネタを進化論と創造論の掲示板に投げ込んだというわけ。あとは腸内造血説→ししゃ科も会→原子転換という流れ。

原子転換で言えば、Yahoo!掲示板の方でこんな冗談を飛ばしていたこともあった。

hechiko>持ち出すのを休まず(休耕せず)、また余計に養分を土に与えていない(施肥をしていない)土でn年以上、毎年N(harvest)だけ養分が持ち出されていく(他と収穫量が変わらない)土がありました。さて、ここではいったいどういうことが起きているでしょうか?

NATROM>わかった!毎年N(harvest)だけ養分が中から湧いてきた(自然発生した)んですよ。

hechiko>50点。誰でも思いつくようなトンデモさで、独創性に乏しい。本来なら40点だが、腸内造血説をイメージさせているのは評価できるので、10点加算。

NATROM>50点かあ。シンプルイズベストだと思ったんだけど。「毎年N(harvest)だけ生体内原子転換が起きた!」のほうがよかった?でもこれだと、A_modokiさん、_マジで_信じていそうだし。

読み返してわかったんだが、このとき既に原子転換と江本の波動のドッキングの試みはなされていた。そしてさらに調べると、無肥料栽培の科学的根拠の一つに生物学的元素転換があることも明らかになった。またこのサイトのリンクには腸内造血説の大本である新生命医学会が張られている。

これらの情報の流れを考えると、ししゃ科も会の成果が無肥料栽培農法の科学的根拠となり、利用されているという推測ができる。なかなか見事な産学連携のようだ(棒読み)。

となると、次に予想されるのは水伝、あるいは水伝+元素転換の農業への応用だ。無肥料栽培を提唱しているグループにどの程度の影響力があるのかは不明だが、Yahoo!掲示板で旋風を巻き起こした?人のサイトを覗くと、農法について雑誌に掲載されたりもしているようだ。

ひょっとすると、「ありがとう」の札がかかしといっしょに水田に掲げられる、なんてことがあるのかもしれない。

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 農業は今、深刻な環境破壊を引き起こしている。深刻な環境破壊は人間の健康も破壊するから実は大問題である。  ではなぜ農業が深刻な環境破壊を引き起こすのか。まずは先進国の場合である。  先進国では農業は「集約的」に行われる。 「集約的」とは、一つの場所で農業資材、つまり農薬や肥料などを大量投入して大量に生産を行うというやり方である。... [続きを読む]

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