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2006年6月 7日 (水)

胎教:我が家の場合(1)

昨日の記事で胎教には科学的根拠が乏しいということを書いた。しかしながら、これは胎教に意味がないとか、胎教を行うべきではないということではないということも書いた。科学的根拠が乏しいというのは、胎教を行っても効果があるかどうかはわからないということであって、胎教を行っても効果がないということではないからだ。ひょっとしたら実は効果があるかもしれないし、その効果に対する科学的検証が行われて効果があると判断されるかもしれない。確実な予測が成り立たない以上、どうするかはギャンブル的要素を含むことになる。ただし、ギャンブルとは言ってもできるだけ期待値が高い方に賭けたいので、これまで得られた情報を最大限に活用して判断するということになる。今回は我が家の事例を紹介しよう。

まず判断する要素とそれに対する評価を列記しよう。

1.胎教の効果がどの程度見込めるか

ここでいう胎教の効果とは、胎教を行うことによって脳の発達など、胎児に良い影響がみられるかどうかを指す。胎児が影響を受けるのだから、胎児の五感が胎教による刺激を受け取ることができなければならない。胎教に関係ありそうなのは視覚、聴覚、触覚だ。視覚は明るさを感じるくらいはできるようだが、物を識別したりはできそうにない。「お腹の赤ちゃんは外の景色を見ることができるのではないか」ってのはありそうにもない。聴覚は妊娠後期には完成に近い形をとるようだ。ただ人の声を言語として認識するってのは難しいだろう。声色を覚えていたりはするかもしれないが。英語を聞かせると英語耳ができるってのはかなり怪しいように思う。おなかを叩いたりすることによる触覚の刺激はあるのかもしれない。ただ、それが教育につながるかどうかは少々怪しい。まとめると、音楽や話しかけによって聴覚が刺激されて脳の発達を促すってのはひょっとしたらあるかもしれない、といったところか。

2.胎教にかかるコストはどの程度か

一般的なのは胎教用CDあたりか。既に持っている音楽ならほとんど金銭的コストはかからない。時間的コストは結構かかるが、妻はヒマそうなのでよしとする。

3.胎教にかかるリスクはどの程度か

よほど変なことをしない限りリスクはほとんどないように思える。

4.副次的な効果はあるか

子どもとコミュニケーションがとれる(気になる)。子どもがいるという実感がわく。

といったところか。

総合的に考えると、正直あまり効果は期待できないけれど、別にお金がかかるわけではないし(お金がかかるのはやらない)、リスクもなさそうだし、なにより反応があるような場合はおもしろいので、適度に音楽を聴かせたり話しかけたり叩いて反応を見たりということをやっている。個人的な感触では、胎教は子どものためというよりも、親のための行為という面が大きいような気がしている。

(2006/6/29追記:理論に対する確からしさの判断は数少ない情報に基づく個人的な判断であり、専門領域における実情をあらわしていない可能性があります。)

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