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2006年2月27日 (月)

池田清彦「環境問題のウソ」を読む(1)

今回は本のレビュー。読んだ本はこちら。

環境問題のウソ

ちくまプリマー新書 池田 清彦 (著)

読後の印象を一言で表すと「ネタ本の劣化コピー」だった。

著者自身があとがきで書いているように、この本の前半は著者の専門分野ではなく、そのネタの多くはネタ本からのコピーだ。それだけならいいのだが、所々に著者自身の問題のあるオリジナルな主張を織り交ぜてくる。例えば、「820年分のダイオキシンを摂取しなければ、半致死量には届かないということだ。普通の生活をしている限り、ダイオキシンで死ぬことはあり得ない。」など。もちろんこれは明らかに間違っている。
大した問題ではないのに「問題だ問題だ」と騒ぎ立てるのは問題だが、逆もまた然り。多少なりとも問題があるのに「なんの問題もない」と騒ぎ立てるのもやはり問題なのだ。
この本の内容全てが間違っているわけではないが、懐疑論に興味がある方はむしろネタ本の方を読むことをお勧めする。

つづく

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なぜコメントを非公開にしていたか

   ブログを移転してからいくつかコメントを頂いていたが、これまで公開されることはなかった。

べつになんらかの意図があって公開していないわけではない。なぜだかわからないが閲覧できなかったのだ。

設定が悪いのだろうと思ってチェックするが、問題なし。

どうにもわけがわからない。

仕方なく、再度チェック。

2 

 

 

ちゃんと公開にチェックしてるし・・・ん?

1_11  

 

 

 

 

「公開」をチェックすると「公開が保留」になるのかよ!

それって普通逆じゃね?

そんなわけで、これ以降のコメントはデフォルトで公開されます。

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2006年2月26日 (日)

日本科学未来館も行ってきた

日本科学未来館へ行ってきたので報告。開館は10時で、10時過ぎに着いたら既に長蛇の列。そんなに待つことはなかったけれど、プラネタリウムの整理券の配布は終了していた。まあ今日の目的はそっちじゃないので良しとする。『サイエンス+フィクション』なる特別展もやっていたが、見ている時間はなかったのでパス。

入館すると人だかりができていたのでなんとなく行ってみるとステージの方へと誘導される。なにかとおもったら、新型アシモのお目見えだそうだ。新型アシモは2005年12月13日に発表されたばかり。最初に出てきたのは科学未来館専属の旧型アシモ。続いて新型のアシモが走りながら登場。本当に走っているのか微妙なところだが、走っていると言われるとああそうかも、って感じ。並んでみると、両者ともサイズはほとんど同じ。背中のバックパックがやや新型の方が小さいくらい。何が違うかというと、関節の自由度と全身のバランスコントロールが良くなったらしい。他にも認識技術の向上などがあるそうだが、その機能は残念ながらわからなかった。走りながらコーナリングとかもしていたが、これもわからずじまい。きっとそれもウリなんだろう。

アシモ君のショーが終わるとそのまま展示を見る。まずは1Fの地球環境とフロンティアIへ。ここでは主に環境問題とその解決方法についての展示があった。展示内容は地球シミュレータの紹介や環境共生型住宅などオーソドックスなものだが、けっこう内容的には新しい。目玉はやはり電気自動車のKAZか。もっともKAZのような電気自動車にも問題はあるんだが、まあそれはまた別の機会にでも。

環境共生型住宅もけっこう場所を取っていた。そこでは京都町屋の風通しの良さとか茅葺き屋根の良さとかを紹介していたが、部屋を密閉してエアコンをつける生活に慣れてしまった現代人がそのような暮らしに戻れるわけではない。できればそういった昔の知恵をどのように将来生かしていくか、その展望についての説明が欲しかった。

次に行ったのは5Fの地球環境とフロンティアII。ここではすばる望遠鏡、ニュートリノ、巨大隕石衝突などのトピックが並ぶ。スーパーカミオカンデの1/10モデルとか原寸大光電子増倍管はどっかで見たことがあると思って調べてみたら、ここで見たヤツだった。

そうこうしているうちにドームシアターガイアの上映時間になったのでそちらへ行く。現在上映しているプログラムは2種類あって、一つはプラネタリウムだったのだが、そちらは整理券が取れなかったのでもう一方の「アースストーリー ~恐竜の進化とヒトの未来~」を観る。赤青メガネの3D映像もあったが、前半の少しだけだった。しかもそんなに大した映像ではない。3Dにした意味あるのだろうか?内容は恐竜がどうして繁栄していったのか、またどこへ消えたのかというもの。鳥は恐竜の仲間なんだよ、ってのは知っていたが、恐竜が巨大化できたのは骨格に特徴があったからだってのは初耳。まあ比較的恐竜好きな子供向けの内容か。

それが終わると、また5Fへ。今度は生命の科学と人間をテーマにした展示だ。最初にDNA二重らせんの分子模型(こんな感じ)があったので、妻にDNAの構造について説明する。最初は「で、この中のどれがタンパク質?」とかいう質問をしていたが、最終的には理解できたようだ。次は医療の展示へ。ロボット手術支援ゲームをする。

次はここのシンボルとも言える、球体ディスプレイ「ジオコスモス」を間近で見る。要は映像が映せる地球儀だ。これで衛星からデータをもらってほぼリアルタイムに近い形で地球を眺めたり、地球の気温変動を見たりすることができる。やっぱり近くで見ると大きいね。極地の映像を歪みなしで観察できるのもいい。

他にもロボットワールドとかネットワーク技術とかも見たかったが、残念ながら時間切れ。

全体的な感想としては、

  • かなり広い
  • 最新の技術の紹介をしている
  • 金がかかっている

という感じか。まず、内容的に盛りだくさんで、全部見ようと思ったら丸一日かかるくらいの広さがある。またその内容もかなり最近のものを紹介している感じだ。また最新機器が普通に置かれており、金に糸目をつけていない感じもする。かなり良くできていると思う。しかしこれだけの展示内容を時代の変化に合わせて変えていくとなると、結構コストがかかるだろうな。民間企業ではなかなか出来ないまねだ。

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2006年2月24日 (金)

ガセネタを掴まないために

巷じゃ堀江メールはガセ、というのが大勢のようだ。本当にガセかどうかはともかく、これ以上堀江メールが本物であるという確証は出てきそうにもない。永田寿康衆院議員はテレビのインタビューに「情報提供者は友人として信頼していた。その友人が言うのだから間違いない」などと答えていたが、もうワキが甘いとしか言いようがない。しかし、この人に限らず、ガセネタを信じてしまう人ってのはいるし、日常的にもそういう場面には結構出くわす。今回はそんな実例を挙げて、ガセネタを掴まない、信じないためにはどうすればいいのかを考えてみる。

始まりは単なる情報提供だった。

Yahoo!掲示板トップ > 科学 > エネルギー > 地球温暖化に対処する方法 msg.408

NASAの研究者によると、グリーンランドの氷が予想を上回る速度で溶け出しているそうだ。これから、今までのモデルでは予想できない速度で氷山は崩壊し、今世紀末には海面は20m(引用者注:後に25mに訂正された)上昇すると予測している。もう、カーボンの捕集などという、未来の技術に期待していられない、今ある技術で10年以内に二酸化炭素の放出を削減しないと地球は崩壊すると警告している。
 今年の寒波は氷山の融解に伴う寒気の南下によると、素人的には考えてしまう。

海面が25mも上昇するってのには正直驚いた。IPCCの第三次報告書でもその範囲は0.09~0.88mと予想されている。いくら予想を上回るとはいえ、この数字は桁違いだ。しかも、グリーンランドの氷床がすべて融けたとしても海面水位の上昇はが約7m程度にしか過ぎないと予測されている。25mも上昇するとなると、南極の氷床の多くが融けることになる。しかし、現在の予測では南極の氷床の質量は,降水量の増加によって増える可能性が高いとされている。

この時点で考えられる可能性は3つ。

1.NASAの研究者(後にハンセンだと判明)は確たる証拠をもってそう主張している

2.NASAの研究者は単にホラを吹いているだけ

3.どこかで誤読している

この情報にはやはりROMの人たちも不審に思ったらしく、ホラだのネタ元を出せだの言っているが、情報提供者であるglobalwarningjpさんは「NASAの研究者が言っているんだから間違いない」の一点張りで、結局ソースは示されないまま。

仕方がないので自分で調べることにする。「ハンセン 25m 温暖化」でググったがヒットせず。「Hansen 25m warming」でググる。発見。UK/インディペンデント紙2006年2月17日の記事だ。

Climate Change: On the Edge:Jim Hansen

要約すると、グリーンランドの氷床が予想より速く融けてきているという事実が明らかになったというもの。そこで氷床の融解と海水面の上昇に関して、過去の例を紐解いている。

How fast can this go? Right now, I think our best measure is what happened in the past. We know that, for instance, 14,000 years ago sea levels rose by 20m in 400 years - that is five meters in a century. This was towards the end of the last ice age, so there was more ice around. But, on the other hand, temperatures were not warming as fast as today.

How far can it go? The last time the world was three degrees warmer than today - which is what we expect later this century - sea levels were 25m higher. So that is what we can look forward to if we don't act soon. None of the current climate and ice models predict this. But I prefer the evidence from the Earth's history and my own eyes. I think sea-level rise is going to be the big issue soon, more even than warming itself.

問題の部分は"The last time the world was three degrees warmer than today - which is what we expect later this century - sea levels were 25m higher."の部分だ。これは「今世紀末に海面が25m上昇する」という予測ではなく、「今世紀末の気温として予測されている、現在より気温が3℃高かった最後の時代、海水面は25m高かった」という過去についての記述だ。

というわけで、結論としては

3.どこかで誤読している

が正解のようだ。

この実例から、あやふやな情報を掴まない、また提供しないためにはどうすればいいのかが見えてくると思う。具体的には

  • 伝聞情報ではなく、情報源に当たること
  • 情報を提示する際は、情報源(引用元)を明示すること。また情報源の開示を求められた場合はそれを明らかにすること

こうやって書くと、至極当たり前のことなんだけどね。

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楽しい一日だった。

2/18日は私が所属している吹奏楽団の定期演奏会。巷じゃ温暖化の原因と対策についての賛否討論会をやっていたり、NHKスペシャル 二夜連続シリーズ 気候大異変 第1回 異常気象 地球シミュレータの警告をやっていたりしたらしいが、そういうお堅いものはほっぽり出して楽しんだ。やっぱり一仕事終わったあとの酒はうまい。

そういや最近環境関係の記事がない。いろいろ構想はあるんだけど。

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2006年2月22日 (水)

ソニー・エクスプローラサイエンスも見てきたよ

お台場でユカギルマンモスを見たついでに向かいのメディアージュにあるソニー・エクスプローラサイエンスも見てきたので報告。

ソニー・エクスプローラサイエンスってのはソニーがプロデュースするサイエンスミュージアムだ。ピンホールカメラの原理やレンズのしくみなんかを実際の模型を使ってわかりやすく説明しているが、なんといっても一番のウリはプラネタリウムだ。このプラネタリウムはネスカフェのCMで有名なプラネタリウムクリエーターの大平貴之氏がプロデュースしたもので、11.5等級までの恒星170万個を投影することができる。一般的なプラネタリウムがだいたい30万個くらいらしいので、その数倍の星を見ることができる。

私がここに着いたのは終了間際だったので、全部の展示を見ることはできなかった。少しだけ見た限りでは、つくばにあるつくばエキスポセンターとよく似た作りだ。ただ、エキスポセンターの方が金がかかっているような気がする。デジタルメディアの方は見なかったので単純比較はできないけれど。

プラネタリウムは流石に細かくて綺麗だ。でも意外に小さくて、定員30名だそうだ。私が行ったのは平日だったので空いていたけれど、休日だと混みそう。

夕食はその建物内の某TexMexレストランへ。一緒に行った妻がそこで某有名アーティストを発見。ファンだったらしく、たいそう興奮していた。

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ユカギルマンモスを見てきたよ

しばらくいろいろな所に行ってきたのでその報告を。

お台場のフジテレビ特設会場でやっているユカギルマンモスミュージアムに行ってきた。ユカギルマンモスってのは愛知万博の目玉としてやってきたあの氷漬けのマンモスだ。前から見たいとは思っていたが、なんだかんだで愛知万博に行けなかったので大変残念に思っていた。それが見られるというので行ってみた。

話によると、今回本邦初公開なんだそうだ。あれ、じゃあ愛知万博のは?って思った人も多いだろう。私もそう思った。ところが、愛知万博の展示場所ってのはロシア大使館の敷地内とみなされるらしく、日本国内に持ち込まれたとしてカウントはされないんだそうだ。

さて、実際行ってみると、会場は思いの外小さい。そりゃあマンモスとはいえど、目玉はマンモスの頭だけなんだから、そんなに見るべきものは多くはないから当然か。

会場に入ってみると、まずはマンモスに関する薀蓄が並ぶ。マンモスとアジアゾウの近縁関係はアフリカゾウとアジアゾウの近縁関係よりも近いとか、マンモスの語源は2つあるとかいう話が書かれている。まあだいたい知ってはいたが、最終的に絶滅したのは3千年ほど前だったってのは初耳だった。ってことは、エジプト文明が出来た頃にはまだマンモスは生存していたかも、ってこと?意外に最近なんだね、絶滅したの。

そういったパネルが並んでいる場所にはケナガマンモスの実物大復元模型がドカンとおかれていた。なんとなく体つきがケナガマンモスっぽくない感じがしたが、まさかインドゾウの模型の流用とかじゃないよね?

最後はお待ちかねの冷凍マンモス。愛知万博では動く歩道かなんかで強制的に移動させられたそうだが、ここではそういったしかけはなく、また行ったのが平日だったせいもあって、じっくりと見ることが出来た。大きさは直前に実物大模型を見ていたせいか、ほぼ想像通り。頭のてっぺんには確かにふさふさした毛を見ることが出来る。そのほかにも口とか小さな耳とかを確認することが出来た。質感は、ちょうど蝋人形のような感じだった。ナレーションでは睫毛すら確認することが出来ると言っていたが、残念ながら見つけることは出来なかった。

このユカギルマンモスに限らず、最近になってマンモスの発見が多くなっているらしい。その一因は温暖化による永久凍土の崩壊だ。海岸沿いの永久凍土が崩壊することによって、今まで凍漬けにされていたマンモスが姿を現す、というわけ。喜んでいいのか悲しむべきなのか微妙なところだ。

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2006年2月21日 (火)

カーリング体験記

ご無沙汰です。しばらく旅行してました。旅行の話は後回しにして、今日は時事ネタのカーリングの話。

残念ながらカーリング女子は準決勝進出ならずだったらしい。
カーリングといえば、氷上のチェスと言われ、見ていてなかなか面白いスポーツだ。でもカーリングは見ているだけでなく、やっても面白いスポーツなのだ。というわけで、今日は私のカーリング体験記。

カーリングを初めて体験したのは(といっても一度しかやったことがないのだが)数年前、友人たちと軽井沢でスキーをしたときのこと。ちょうど8人いたので、カーリングでもやるか、という話になって、なんの準備もせずにスカップ軽井沢というカーリング施設を訪ねた。
行ってまず驚いたのは、料金の安さ。1レーン(ていうのか?)2時間借り切って1000円。道具はすべてタダで借りられるので、一人当たり125円で2時間まるまる遊べちゃうのだ。このあたりは、カーリングがボウリングのような娯楽としてではなく、スポーツとして認識されていることを示している。
幸いなことに、使われているのは4レーンのうち1レーンだけだったので、料金を払って1レーンを借り切る。道具も借りていざ氷上へ。
氷面は思いの外凸凹が激しい。そのせいかスケートリンクのようにつるつる滑るような感覚はなく、割と普通に歩ける感じだ。そして驚いたのはストーンの重さ。さすがに20kgもするだけあって、非常に重い。まあ別に持ち上げるわけじゃないのでどうでもいいのだけれど。
滑らせるための上履き?みたいのを軸足に装着し、早速投げてみる。ちょうど隣ではそのスジの人がきれいに投げていたので、見よう見まねで投げる形をつくり、右足で蹴ってスタート!いちおう形になっている。そのうちにストーンを手放すライン(ホッグラインという)が近づいたのでストーンを射出したところ、いきなりコケた。どうも重心を軸足にとっていなかったためのようだ。バランスが悪いと、ストーンに寄りかかるような姿勢になってしまう。その姿勢でストーンを投げるとつっかえ棒が取れたようになりコケる、というわけ。コケたまんま滑っていく格好はなんとも無様だ。で、肝心のストーンはというと、サークルに入るどころか思いきり壁にぶつかっていった。強すぎだよ。他の人たちもまあ似たような感じだった。
練習ばかりしていてもつまらないのでここでいきなり2チームにわかれて試合に突入する。オリンピックレベルの試合を見ていると、最後のストーンを中心に置くためには、1手前はあそこに置いて、でも相手チームはそれを妨害してくるから・・・といった長期的な戦略と、その戦略を実現させるための精密な技術、この2つが見所なわけだが、これが初心者同士の対戦となると様相は一変する。ストーンを中心に置く技術なんてないので、もう初っ端から「とにかくストーンを真ん中へ置け」という戦略もへったくれもない目標をおいて投げることになる。それもあるときは弱すぎて届かず、またあるときは強すぎて行き過ぎる、ということが頻繁に繰り返される。運よくサークル(ハウスという)に入ると、今度は戦略が一変し「あのストーンにブチ当てろ」という戦略になる。でもみんなコントロールが定まらないくせに思いっきり投げるもんだからみんなハウスを素通り。そんなこんなで結局ハウスの中に止まったのは最初の1投目のストーンだけ、なんてことも。
それでもしばらくプレイしているうちにみんなだんだんと慣れてきたようで、だんだんハウスに入るようになってくる。ただ、上達の仕方が各人で違ってくるのは面白い。ある人は投げる方向が定まり、またある人は距離を合わせるのがうまくなる。私はというと、氷面をこする(スウィーピングという)かどうかの指示を出すのがうまくなった。ストーンの動きをじっと見ていると、不思議なことになんとなくスピードが速すぎるか遅すぎるかがわかってくるのだ。もちろん速すぎる場合は対処のしようがないので、少し遅めに投げてもらう。で、適度にスウィーピングの指示を出すと結構いいところで止まってくれる。それもなかなかいいところで止まってくれるのだ。
そうなると、個々の技量に応じて投げる順番を変える、という戦略が生まれてくる。通常は主に指示を出す人はスキップと呼ばれ、最後に投げるのだが、私の場合は投げるのが下手だったので1投目に投げることにし、最後に投げる人は投げる方向が定まっている人に任せる。そうするとそれまでが悪くても、最後にきっちり中心に置くことで必勝パターンを作ることができる、というわけ。実際にその方法で結構有利に試合を運ぶことができた。

というわけでカーリングは見ておもしろい、プレイしておもしろいスポーツなのだ。トリノオリンピックでハマったあなた、レッツトライ!

残念ながら私は競技場が遠くてなかなかできないけれど・・・
ちなみにカーリング競技場はこういうところにあります。

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2006年2月14日 (火)

箱の中のカードがダイヤである確率

最近2chで流行っている確率の問題。

この問題おかしい!!

昔の某大学の入試問題で

ジョーカーを除いたトランプ52枚の中から1枚のカードを抜き出し、
表を見ないで箱の中にしまった。
そして、残りのカードをよく切ってから3枚抜き出したところ、
3枚ともダイアであった。

このとき、箱の中のカードがダイヤである確率はいくらか。

答えが1/4ってのは納得出来ない!
10/49だろ!!

このあと1/4派と10/49派の議論が延々とループするのが楽しい。スレッドの伸びがハンパじゃないのは、この手の問題が人間の錯覚を利用しているからなんだろうか。

私は知らなかったのだが、この手のスレッドは定期的に立てられるらしい。答えも既に明らかになっている。
結局、スレを立てた1は釣り師だったってことだ。
答えは書かないので自分で考えること。参考になるのはこのあたりか。

ベイズの定理

条件付き確率

もっと深く知りたい人はモンティ・ホール・ジレンマとかサーベロニの問題とか検索してみると良い。

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女子モーグルがメダルを逃した理由

トリノオリンピックの女子モーグルを見たが、残念な結果に終わってしまった。
最大の敗因は、上村の場合はスピード、里谷の場合はエアーの着地か。

モーグルの採点はターン、スピード、エアー(ジャンプ)の3要素によって決まる。それぞれの配分はターン50%、スピード25%、エアー25%だ。上村はエアーはいいものを持っていたが、スピードで上位選手に負けてしまった。
スピードの配点は数字上はたったの25%だが、実際は見えないところでこのスピードが効いてくる。
まず、スピードが速ければそれだけターンの質が高いと評価される。スキーのターンは板をずらすターンとずらさないターンがあり、板をずらして雪面を削ることによってスピードが抑制される。板をずらすターンは割と簡単だが、できるだけずらさずに滑るというのは結構難しいのだ。だから、スピードが出ていればそれだけシャープな滑りができているとみなされるわけだ。
また、スピードが出ていればその分正確でバランスの良いターンが要求される。スピードが速ければ速い程コブからコブへのテンポが速くなるし、コブに当たった時の衝撃が大きくなる。そんな時に余裕のない滑りをしていると、大きくバランスを崩す要因となる。だから、スピードが出ているにもかかわらずしっかりした滑りができているというのはそれだけバランスが良く、スピードに対する対応力があるとみなされるわけだ。誰だったか忘れたが、スピードが出ているにもかかわらずすごく
最後に、スピードが出ているとその分だけエアーを高く跳ぶことができる。1位と5位の差がおおよそ3秒で、トータルタイムが30秒程度だから、スピードには1割ほどの差が出ていることになる。エアーに入る時のスピードに違いがあると、それだけエアーの高さ、滞空時間も違ってくることになる。高く、長く跳ぶことができればそれだけ表現力が増すことになる。
上村の滑りはそんなに悪くないと思ったけど、一回目のエアーの後で流されたのが災いしたのかな?

でもあのエアーは凄かったな。長野の時の里谷の滑りと並んで一生記憶に残ることだろう。

一方、里谷の方はというと、スピード、ターンの点ではずば抜けたものを持っている。長野の時はすごかったという記憶がある。ただ、今回はそんなに速かったという感じがしない。里谷が不調だったのか、それとも全体のレベルが上がったのか。

それにしても、最近のエアーの技術の向上には目を見張るものがある。長野の時と比べると隔世の感がある。エアーが苦手な里谷が長野で金を取れたのは、競技の歴史が浅かったあの時代だからこそだったのだろうか。里谷も頑張ってフロントフリップを決めたはいいが、着地でバランスを崩してしまった。やはり完成度が低く、そのため、エアーの恐怖感が頭にあったのかな。
私もスキー場ではよくモーグルバーンでなんちゃってモーグラーを演じているが、もう大抵の斜面では恐怖感を感じなくなった。それでもエアーをやるとなるとやっぱり足が((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル。単に跳ぶだけなのに。それがフロントフリップともなると、着地の時に雪面が見えないから相当怖いだろうね。

ちなみに点数はこちら
http://www.torino2006.org/ENG/IDF/FR/C73B_FRW020101.html

なにがともあれ、皆さんお疲れ様でした。

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2006年2月10日 (金)

プリウスの燃費は昼と夜でだいぶ違う

私はプリウスに乗っていて、毎日片道50kmを通勤しているが、このあいだ燃費を測ってみたら、行きと帰りでだいぶ燃費に差があることに気がついた。

行きはおよそ25km/L、帰りはおよそ21km/L。4km/Lもの差がある。

この原因は気温の差だ。行きは午前10時ー11時ころで、比較的暖かかった(だいたい15℃くらい)のでヒーターをオフにしてあった。一方、帰りは午後10時ー11時ころで、結構寒かった(だいたい3℃くらい)のでヒーターをつけて暖房にしておいた(A/Cはoff)。

ある程度差が出るだろうと予想はしていたが、ヒーターのオン/オフでこんなに差が出るとは意外だった。

普通の車の場合、ヒーターの熱はエンジンの排熱を取り込むので、ヒーターをつけただけではほとんど燃費に影響はない。ところが、プリウスは燃費がいいためにわざわざ暖房のためにエンジンを回す、ということをする。本来ならアイドリングストップすべき時もエンジンを回す。これが燃費の悪化につながる、というわけだ。

計算してみると、暖房に使うガソリン代は片道およそ400mL、50円くらい。これをケチって厚着をするか、それとも仕方がないものとして諦めるか。悩ましいところだ。

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引っ越しした理由

さて、とりあえず引っ越しをしてみたわけだが、その一番大きな理由は

とにかく重い

これに尽きる。

トップページを開くのに数十秒、新規投稿ボタンを押してまた数十秒、記事を書いて投稿したらまた数十秒・・・その挙げ句に「投稿に失敗しました」だと。

やれやれ。

そんなわけで、しばらくこちらの使い勝手を試した後、本格的な引っ越しということにしようと思う。

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引っ越ししました

引っ越ししました。

元のブログはこちらになります。

http://blogs.yahoo.co.jp/hechiko

とりあえず仮オープンということでお願いします。

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